本稿では、自治体病院再建の好例として、香川県三豊市立永康病院の建替えについてレポートする。
まず、同市の政策アドバイザーである伊関友伸氏(城西大学経営学部教授)から寄稿いただいた。建替えの経緯からローコストの病院建築までが詳細に述べられている。続いて山下市長には、要所における政治判断や健康まちづくりについて、建替えが進む永康病院の潟中病院長と清水看護部長には目指す病院の姿と病院再建の主なポイントについてインタビューさせていただいた。さらにプロジェクトを受注した株式会社石本建築事務所と大成建設株式会社の担当者の方々には、プロポーザルでのやり取りや設計、施工の内容についてお話しいただいた。